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(スピードフォーム)工法    

コンクリート構造物の複数のスパンを同時打設する場合の品質確保について

(1)現状の施工方法と品質確保の課題
 コンクリート構造物に鉛直目地を設置する場合、一般的には木製の止型枠を設置し1スパン毎にコンクリート打設して型枠脱型後に目地材を張り付けて次のスパンを施工しています。しかし、工期短縮等を目的として、止型枠を設けずに目地材だけを挟みこんで複数のスパンを同時に打設する場合もあります。
 その場合の固定方法は、構造物の幅が狭い場合は面木で目地材を挟むだけで固定して打設する場合や、幅が広い場合には目地材を鉄筋等で直接挟んで固定して打設する場合も見受けられます。
 しかし、これらの施工方法はコンクリートの品質確保等の観点から下記の課題があります。
@ コンクリートの硬化後、構造物の天端や側面から目地材とコンクリートの隙間に浸入した雨水等により鉄筋が腐食・膨張することで、錆汁の発生によるコンクリートの汚れ、コンクリートの浮き・剥落等の劣化につながる可能性があります。
A コンクリート打設時の側圧により目地材が変形し、出来形や美観が悪くなる恐れがあります。また、変形が大きくなれば目地を挟んだコンクリートが結合し、目地に要求される性能であるコンクリート構造体の分離に支障が発生することも考えられます。
B 目地から目地材を固定する鉄筋までのかぶり、および構造物表面から固定鉄筋までのかぶりが確保されていない場合、コンクリートの中性化等の影響により鉄筋が腐食する可能性があります。また、鉄筋の腐食が進行するとコンクリートの浮き・剥落が発現する恐れもあります。





(2)SF工法を活用した場合に、課題を解決して耐久性や品質を確保できる理由

@ コンクリート硬化後に雨水等が目地材に浸入しても、スレートボードが遮断することで鉄筋の腐食を防止できます。
A スレートボードについてはボード自体の強度もコンクリートより高い上に、L型鋼を配置して堅固に補強しています。その上に目地材を固定してコンクリートを打設することにより、コンクリート打設時の側圧により目地材が変形することは有りません。
B スレートボードは目地からの中性化を遮断する事が実験で確認されています。また、構造物表面から固定用L型鋼までのかぶりを十分確保していますので、L型鋼の腐食・膨張によるコンクリートの浮き・剥落を防止できます。
 上記の理由により、SF工法については、施工性を向上させて工期短縮を実現できるとともに、コンクリートの耐久性も確保されています。
SF工法は2009年の使用開始から現在まで北海道から九州にかけて1,500件以上の施工実績がありますが、クッラク・剥離等の発生の報告は有りません。

※SF(スピードフォーム)工法は
 スレートボードを表面に露出させず、固定用L型鋼によりスレートボードを補強するとともに、コンクリートの耐久性に大きく影響するL型鋼のかぶりも確保しています。
また、品質試験や強度試験及び実物実験により変質・変形への安定性も確認しており、コンクリート構造物の耐久性や品質確保に重点を置いた工法です。





お問い合わせは こちらに>> SF工法担当


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